2011-01-01から1年間の記事一覧

2011年晦日

今年はひさしぶりにゆっくり帰郷できる。 といっても数日だけれど、元旦を実家で過ごすのはひさしぶりだ。 今日は、大晦日のイブ、晦日、みそか。 今年はとても早かった。 年の初めには、あたし割と楽観的なこと考えてた気がする。 ふわふわ浮かれて、仕事か…

眺望

関東の、あるお城からの眺め。 夏の終わりの写真で、雲が、空から生まれるみたいに湧き出てた。 この一時間ほどあと、雷雨になった。 そんな日。 こんな風に空を観たり、満天の星空をまえにすると、自分のちっぽけさを深く想う。 そして、元気になる。 泣き…

十日の二十二時ぐらいから、夜が明けるまで、 電灯のない山奥で月を観てた。 土の上にマットを敷いて、横になって、 月が欠けてゆくのを飽きずに観てた。 そして、膨らんで。 まんまるの、真っ白な月が、天で輝いてるのを観てた。 翌日の十一日の夕刻、また…

個性

そんなことしたら、俺らしくないよね。 みんなが望んでること目指せば、みんなが喜んでくれるじゃん。 そんな言葉を聞くたびに、あたしはいつも嫌な感じがしてた。 なぜ嫌な感じがしてたか、その答えがわかった。 自分に刷り込んだ”らしさ”とか、まわりの人…

二十二歳

ふと想い出した。 22歳の春。 春雨がしとやかに降ってた日の午後と、そのあとのこと。 美大の先輩、といってもあたしは二浪してるので同年の女友達と、 「二十二歳の別れ」を、あたしの部屋で、授業をさぼって歌ってたこと。 彼女が共通の男友達にフラレタこ…

整頓

ベッドの下。 クローゼットのなか。 タンスの引き出しのなか。 押入れのなか。 食器棚のなか。 ここ数日。 雲海と星空を観たあと、あたしのなかのナニカが変わったようで、 なん年も、まぁいいや、のままだったそれらの下やなかを、見事に整頓できた。 着て…

雲海

一週間ほどまえの早朝。 標高2,000mの頂から、一面の雲海を観た。 雲の海、とは、見事に言い得てる。 名付けた人に拍手を送りたくなった。 古い携帯カメラで撮ったボケボケ写真なので 小さめの画像で。 正面が南アルプス、その左には北アルプスが連なってた…

Racoon

英語であらいぐまのこと。 あたしが住んでるのは東京23区内、なのに、二日続けて、あらいぐまを見た。 二匹とも、わりと大きい気がする。 しっぽと顔の模様の微妙な違いからして、その二匹は違う奴だと思われる。 ということは、少なくとも二匹いるのだ、う…

TIME AFTER TIME

十三夜も過ぎ。 今宵は、ほんのちょっぴりだけ欠けた、美しい満月が空を照らしてる。 何千万億もの銀河がひしめく宇宙のなか、 あたし達が生きる地球という惑星は、たったひとつの銀河のなかの、 そのまた何千万億分の一にあたる、太陽という恒星のまわりを…

魔法

ずうっと連絡が取れなかった旧友の無事が確認できた。 仙台に事務所を構え、海岸線のランドスケープ設計に携わる旧友。 無事を知って、ほんとに嬉しかった。 今は仲間とともに、復興と仕事に奔走する毎日のようで、 これまでで一番充実した日々だ。 そうだ。…

朝月夜

綿菓子を散りばめたような嵐翌日の朝。 眠れずに空を見上げたら、三日月が雲間を漂ってた。 午前五時半ごろの朝月。 いいことが起こりそうな気がした。 昨夜はとんでもない進行に脳味噌が煮え過ぎて蒸発しそうになり、 こんな業界やめてやる、と二度ほど心に…

風景の先

帰郷した時に寄った、山の麓の古寺。 実家からはちょっと離れてて、東京に出てから存在を知り、 いつか行ってみたい、とずっと思ってた由緒あるお寺。 優しい凛とした風情の山門に、美しい白壁。 本で知った以上の存在感ある素晴らしい場所だった。 境内に続…

十五夜

水晶玉がキラキラ光りながら空に浮かんでた。 それが今年の十五夜。 また仕事場の窓から仰いで、 さっき帰りに、公園の緑越しに、じんわりと仰いだ。 写真は、ほぼ満月状態の時間に撮った十五夜。 けれど、墨ベタに丸が白抜きされてる、だけみたいで、ちょっ…

弓池

今宵9/12は満月と十五夜、中秋の名月が重なる希少な日。 日暮れが今から楽しみ。 国立天文台によれば、午後六時過ぎあたりが、まんまるの時間らしい。 なにが自分のなかで起こってるか未だによくわからないのだけれど、 今年の3月11日から、確実にあたしが変…

晩夏

光陰矢の如し。 気付けば八月が過ぎてた。 尊厳の根本は、心からの愛を尽くすこと。 多彩な出来事が駆け巡った今年の夏、わかったことのひとつ。 どんなときも、どんな状況でも、どんな事態にも、どんなコトにも、 尊厳を持って、相手の、また出来事の、尊厳…

雑記

魚の鱗みたいな模様がかわいくて、 空真上にカメラを向けて撮った雲。 ゆっくりと時間が進む。 緩やかなのに確実に進んでる感じがする。 努力と継続が結んだ栄冠や、 艶っぽい人間臭い名優の死や、 昨晩も訪れた終わらぬ余震…。 遅々として進まぬ政府の震災…

満月と散歩

公園の大樹の隙間から覗く満月と、散歩した。 視界が開けた駅前のところからスタート。 ちらっ、ちらっと木漏れ日よりも優しい月光が空から降り注ぎ、 見詰め合って笑うみたいに、時折、満月と会う。 公園を横切ったらすぐ部屋。 ほんの数分の、満月との散歩…

隙間の時間

今、東京では、朝4:30ちょっと過ぎに陽が昇る。 この空は、陽が昇る数分まえ。 徹夜明け、仮眠のために部屋に戻ってベランダに出たとき、 雲がダンスしてるみたいに、刻々と空の模様を描くのに出会った。 取り憑かれたみたいに、あたし数分で100枚くらい写真…

眺望

願いを、蓮の花に包むように、掌で受け止められたら、どんなにいいだろう。 じいっと、願いを見詰めて、抱きしめて、キスができる。 彩り鮮やかな、幾つもの想いが、まるで広い野原の花々のように、 見渡す限りの原っぱの、あちらこちらに咲きはじめる。 こ…

朝月

眠れずに、きれいな朝が明けた。 もうしばらくしたら洗濯機を回そう、 と、先に、洗濯物を入れておこう、とベランダに出た。 ら、真っ青に突き抜けた空に、ぽっかり月が浮かんでた。 隣りの家の柿の木が、青々とした葉を天に伸ばしてる借景で、 あたしに用意…

好日

信号のない横断歩道を渡ろうとしている時に、車が待ってたら、あたしは立ち止まる。 駅のロータリーなんかでよくそうする。 なにをそんなに急いで、待ってる車を無視して歩くのか、わからない。 一人立ち止まると、ふと車に気付いて、なん人かが立ち止まって…

百合色

父の日に、亡き父に買ったカサブランカの、芳醇な香りが部屋いっぱいに広がってる。 手を思いきり広げたよりも大きく花を広げるカサブランカは、 ちょっと恐いくらい大きくて。 あたしはあまり大きな花が好きじゃないのだけれど、 これだけは例外で、よく買…

命が大事

政治家、と呼ばれいるだけの人たちが、今、なにを考えてるのか。 想い巡らす時間も勿体ないし、もう知りたくもない。 背筋を伸ばして懸命に働く、本当の政治家が、 とても少数でも居て下さることを知ってることが、救い。 ニュースも、ほとんど見なくなった…

父の言葉

毎年、父の日が来ると、亡き父のことを思い出す。 父の日なんだから、あたりまえ、なのだけど、 あたしの父は、十三年前の、まさに父の日に逝ったのだ。 いや、正確に言えば父の日の前日だけど、あたしにとっては父の日、なのだ。 韻を踏んでるような、清々…

2011.06.16.04:22

昨日、医者にかかった。 うまくいえないけど、病気は、最後は結局、自分で直すものだ、と確信した。 奇跡を起こしてやろう、と思った。 月食は、満月のすごいやつ、らしい。 満ちる月の、最もすごいやつ。 2011.06.16.04:22 月没とともに皆既月食の満潮とな…

握手

ヘンテコな情景に出会った。 今日の昼下がり。 事務所で仕事をしていると、下から喧嘩してるような声が聞こえて。 三階の事務所の窓から、前の通りを見た。 狭い通りを大きなトラックがまわり損ねてて。 その、曲がろうとした角に、自転車から転げ落ちてる黒…

Summertime

ジャニスの声を聴くと、心の奥を絞られてる気がする。 雑巾を絞るみたいに、水滴がポタポタ床に落ちて来て、 垂れてる水滴の色を見て、いつも、はっとする。 想いは心にも頭にも、指にも、体中すべてにゆき渡っているか。 恐いほどに心細くなりながら、いつ…

Oh! Baby

小雨の降る夜更けは、心んなかを空洞にする。 ずっと仕舞っておこうと思ったものが、その空洞に、鮮明に現れたりする。 携帯電話は、時に、そのスイッチを押す。 どこにいても、容赦なく、風呂敷にきれいに畳まれた気持ちを、ほどくから。 東京は雨がやんで…

深淵

小さい方の窓の外に置いてるミニ薔薇。 薄桃色のきれいな花を、今年は咲かせてくれた。 懐かしい匂いのするなにか、は、依然としてあたしの中にある。 具体的に自分の心んなかでも説明できない、不思議な感覚。 土をいぢってると、その感覚が磨かれていくよ…

愚鈍

利権と保身がそんなに大事なのか、と深く落胆した。 首相という肩書きを持つ男のもと、計画的殺戮が続けられることに決定した。 それが、不信任案否決。 肩書きと金が大好きな、総理の器でない、激情家で無能な「殺人鬼」。 その人災で、どれほど多くの人の…