2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

祈り

今年の梅雨明けあたりに行った鎌倉、朝比奈切通し。 心象風景を辿ってるような想いさえした、素晴らしい場所だった。 日々、がんばって生きてて、けど、突然まわりが薄暗く思えたりすること、ありませんか? 夜半過ぎにふと目覚めてしまって、 いつもの部屋…

富士山

初冠雪が富士山で観測された翌週あたりに、 あたしは幸運にも、富士を真近で望める山中湖に居ました。 霧深いその日は、もうもうと沸き上がる霧の隙間から、真っ黒の富士が時折姿を現し、 寒々とした明け方の風に、富士さえ震えてるように思えたもの。 霧に…

校正

本や雑誌にするまえに、校正作業というのがある。 ゼロから、なにを載せるのか決める、いわゆる企画段階。 入れるモノコトが明確になって、調べたり、取材をしつつ進めるとき。 思うように進まない取材アポや、掻き回されるスケジュール。 どの作業も大変だ…

満月

天文年鑑によると、今朝10:37に、月の姿がまんま見える状態になった。 つまり、満月。 もちろんまだ朝だし、明るいから、見えないけれど。 今宵、陽が暮れたあと、満月が漆黒の空に姿を表す。 ものすごくちょっとだけ欠けた、満月が。 サイモン&ガーファン…

十三夜

昨晩十月二十日は、十三夜。 ひと月程まえの十五夜と、同じ場所で月を愛でるとよい、とされている晩だった。 十五夜も十三夜も、月が隠れてた。 どちらかを見逃すとよくない、のだけれど、どちらも見えなくて。 こんなのは、両名月を知ってから初めてのこと…

追憶

あまりにも有名な映画のタイトルでもある「追憶」。 時の流れの無情さと美しさ、感情が水のようであることを、深く理解させてくれた映画。 追憶とは、過去を想い偲ぶこと。 最近、想うにふれて聴きたくなる歌がある。 小田和正作詞作曲の名曲で、 小田和正&…

瞳月

漆黒の夜空に、猫の瞳のような月があった。 浮かんでる、というのとは違って。 そこに存在してる。 そんな月だ。 じいっと、こっちを見抜いてる猫の瞳。 そこには悪意も善意もなくて。 ただ、見てる。 そして、見抜かれてる。 ちっぽけなことなど、どうでも…

恩義

仕事がずいぶん片付いてきて、一二週間まえとくらべると、今は天国のよう。 ラストの仕上げが大事なので、もうしばらく確認作業にはやっぱり手を抜けないけれど、 急き立てられるようなキツい義務感は、和らいでる。 十年以上、会社を経営してて、といっても…

うちのベランダには、スカパーのアンテナが付けられてる。 手すりから、ぐにょっと外側に、大きなお皿のようなアンテナがついてるのである。 昨日の朝、ちょっと早起きできたので、洗濯物を気持ちよく干して、 小さい方の窓から布団をぱんぱん干してた時のこ…

航海

想い出が、このごろ、よく蘇る。 あの時に戻りたいとか、じゃなく、ただ、蘇ってくる。 反芻して、咀嚼するように、ではなく、素晴らしい映画を観た時のように、蘇る。 変化している証拠、な気がする。 勝手な憶測だけれど。 人は、選択を繰り返して生きてる…

雨女

あたしは雨女である。 仕事では、もう、かなりの確率で、あたしが取材に出ると雨が降る。 やる気を出して、取材に出ると、である。 いつぞやは、雨が欲しかったので呼んだんだ、などと、真顔で言われたりもした。 悲しいけれど、その通りだから、しょうがな…

秋雨

昨日は寒露。 草の露が冷たく感じられる頃。 そして、寒露から、旧暦では長月。 東京は、明け方から冷たい雨。 土砂降りじゃなく、秋雨。 雲の上から、たくさんのスポイトでポトポト地に雨を垂らしてるような、感じ。 そして、ぐんと冷えてる、寒い。 ベラン…

運命の輪

あたしはベートーベンの曲が大好きである。 なかでも、今年はなぜか交響曲第五番ハ短調、俗名「運命」を偶然聴く機会が多くて、 うまく言えないけれど、ハマっている感じ。 四歳からオルガンを習っていたので、 バッハのミサ曲は、もちろんぜんぶな訳はない…

稜線の波

山並みが続く。 越えた山の頂から、次の山はくっきりと。 次に続く山は少しぼんやり、徐々にぼやけて朧に見晴るかす、続く山並み。 まるで稜線の波のよう。 体じゅうの勇気を振り絞って決定をなすほど、空は晴れてなく。 熱意が漲るような雰囲気でもないけれ…

珈琲

今日10月1日は、珈琲、コーヒーの日、と昨日のニュースで知った。 コーヒー協会、という団体があって、そこのHPには、 国際協定によって、コーヒーの新年度が始まるのが10月1日。 この日がコーヒーの新しい年のはじめになるわけです。 日本では秋も深まり、…