2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

湧泉

いろんな思い出が、もの凄く、ここ数日、湧いてくる。 まるで心ん中でカテゴライズされたかのように、あたしにとってのテーマ別に、湧いてくる。 課題を与えられてるかのように。 やり残した宿題をのページを開いて見せられてるみたいに。 こういうの、呑ん…

注文

商店街にあるチェーン店のお寿司屋さんで、昼食を買った。 ボタン海老が好きなので、その握りを注文した。 あの、でっかいの握ってください。 そうお願いしたら、意気のいい店長は、わかりましたー、と言ってくれて。 隣でケースを覗いていた奥様に、ふ、っ…

休日の商店街

秋休みをたっぷりとった、からなのかどうか、わからないけど、 超のつくほど急ぎの仕事が休み明けと同時に入り、今週末は仕事一色。 けど、休みの日に働くのも、おもしろいことがいっぱいある。 それに、あたしの仕事は、平日と休日の区別は、ほとんどないの…

金魚の風鈴

あたしの部屋のカーテンレールの端っこには、 一年じゅう、赤い金魚の風鈴が吊るしてある。 鐘の部分が銅の風鈴なので、チリーンと鳴る時は、響き渡る。 いつもは柱の部分で風が遮られて、あまり鳴ることはないのだけれど、 今朝、洗濯物を取り入れる時に、…

小悟

本気になる、というのは、 素直になる、ということだと、わかった。 こうしなければならない、とか、 こうすべきだ、とか、じゃ、ほんとうの進展は、あり得ない。 そんなの、くだらない。 すべてを曝け出す、のと、 素直になる、のは、違う。 とにかく、本気…

浮遊

ずうっとまえから、こうしよう、と決めてたことが、 まさにその、する直前になって、なんだかやろうという気が起こらない。 自分の行為に対する言い訳みたいな想いばっかり浮かんできて、 どうにもやる気が起こってくれないのだ。 けど、不思議に、やんない…

ローズマリー

もしも、宿命というモノがあるとしたら。 こんがらがった絹糸を、長い年月かけて、ようやく解きほぐせたと思っても、 そして、その時間が、今までに得ぬほどに貴重で美しく感じられたとしても、 それを、モノともせずに、宿命は、人の生きる先に、待っている…

黒富士

湖畔の空気が冷たい。 山中湖からの富士、あたしは、黒富士、と名付けた、今日の富士。 天光が、雲をすり抜けて地に届くさまは、まさに、光臨。 雲の向こうに控える富士山が、なにか眠ってるように思える、不思議。 五合目まで走り、見上げた富士。 黒い富士…

雪の川

秋休み最終日に仕事に引き戻される、というハプニングがあったけど、 だらだらと、充実した休暇を楽しめた。 大好きな川縁のあの場所。 なんども振り返って、目に焼き付け、再来を近いつつ。 宛てもなく走った先での温泉三昧。 秘境の湯にも遊び、満悦。 米…

秋休暇

今日から秋休み。 ここんとこ、数ヶ月ほど、土日も連休も、なんも関係なしに仕事に出てたので、 秋休み、ということで、なかば強引に、とった。 しかしっ、いい天気。 素晴らしい秋晴れ。 あたしの仕事は、ひっきりなし。 仕事のはじめにスケジュールをひく…

秋月

ついこのあいだの十五夜のとき撮影した月。 ほとんどがぶれて撮れているなか、これだけが、なぜか、くっきりダブルになってた。 十五夜の日付けを一日間違えて、十五夜を二日分楽しんだあたしとしては、 この double moon が、まさに今年の十五夜。 いい月だ…

青空

空が青一色に染まり、風が涼やかに吹いてる。 秋晴れ、だ。 陽が高い頃、紅白の梅の鉢ふたつと、木瓜の鉢の、植え替えをした。 二年に一度しか花を咲かせない鉢たち。 根詰まりを起こしてるかも、と、秋深くなるまえに、植え替えをしたかったのを実行。 思っ…

POIROT

ポワロを見続けてる。 かのアガサクリスティ作の、あのエリュキュールポワロが主役の推理ドラマ。 あたしはテレビを持ってない。 ブックのサブ画面に使うモニタがあって、 そこにスカパのチューナーやデッキなんかを繋いで見てる。 住んでるアパートの家主さ…

親愛

十月八日は、亡父の誕生日。 十年ほどまえの、父の日に、逝ってしまった。 その日はとても晴れた日だった。 ゴルフ好きの母に、打ちっぱなしにでも行ってこいよ、と送り出したすぐ後、 いつもごろんと横になってテレビを眺めてる、家の居間で、ひとりで逝っ…

ラヂオ体操

午前六時半になると、すぐ近くの公園で、ラヂオ体操がはじまる。 秋の長雨のなか、今朝もそのはじまりの音楽が聞こえてきた。 東のベランダの大窓を開けると、ほんのちょっとだけの雨。 雨間を縫っての開催。 参加されてるのは、近所の方々。 あたしより二世…

江戸弁

方言を持ってるの、羨ましい。 そんなことを、今日、言われた。 この言葉を言ったその人は、生まれた場所は東京じゃないけど、 物心ついた頃は、もう、こっちの人間になってた人。 あたしは学校に入学すると同時に東京に来た。 ここには、地方出身者がたくさ…

銀月

十五夜は、昨日、十月四日だ。 イヴを書いた日から、あたしはどうやら気が迫って、 一日早く、十五夜を体験してた、みたいだ。 つまるとこ、一日、間違えてた。 はなから、こんな失態をしてしまった。 反省。 しかしながら、昨日の月も、実は、堪能した。 つ…

秋の音

美しい名月が大地を照らす夜。 満月の夜はいつもなぜか喧噪が聞こえてたのに、 今宵は、秋の気配を充満させているかのように、とても静か。 夜半過ぎから、ずっと虫の音が響いてた。 素晴らしい秋の音。 もうすぐ夜明け。 車とバイクの音が、遠くから響いて…

十五夜

北東の空高くに、名月。 空の一部でなく、雲と一緒に描かれる月といったふうでもなく、 ただ、特別な存在として、空高い場所に、いる、のだ。 ただ、あるがままに。 というのが、あたしの理想の生き方。 それを目で見ることができるとしたら、 今日の月のあ…

イヴ

明日は中秋の名月、十五夜なのに、長雨。 明け方には針のように細い雨が、 今は北斎の描く土砂降りのように、 不均等に美しい手書きの鉛筆の線のような雨に。 真っ直ぐの鉛筆の線が時折風にあおられて、 斜めになったり、戻ったり。 窓に切りとられる四角の…