2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

朝月

眠れずに、きれいな朝が明けた。 もうしばらくしたら洗濯機を回そう、 と、先に、洗濯物を入れておこう、とベランダに出た。 ら、真っ青に突き抜けた空に、ぽっかり月が浮かんでた。 隣りの家の柿の木が、青々とした葉を天に伸ばしてる借景で、 あたしに用意…

好日

信号のない横断歩道を渡ろうとしている時に、車が待ってたら、あたしは立ち止まる。 駅のロータリーなんかでよくそうする。 なにをそんなに急いで、待ってる車を無視して歩くのか、わからない。 一人立ち止まると、ふと車に気付いて、なん人かが立ち止まって…

百合色

父の日に、亡き父に買ったカサブランカの、芳醇な香りが部屋いっぱいに広がってる。 手を思いきり広げたよりも大きく花を広げるカサブランカは、 ちょっと恐いくらい大きくて。 あたしはあまり大きな花が好きじゃないのだけれど、 これだけは例外で、よく買…

命が大事

政治家、と呼ばれいるだけの人たちが、今、なにを考えてるのか。 想い巡らす時間も勿体ないし、もう知りたくもない。 背筋を伸ばして懸命に働く、本当の政治家が、 とても少数でも居て下さることを知ってることが、救い。 ニュースも、ほとんど見なくなった…

父の言葉

毎年、父の日が来ると、亡き父のことを思い出す。 父の日なんだから、あたりまえ、なのだけど、 あたしの父は、十三年前の、まさに父の日に逝ったのだ。 いや、正確に言えば父の日の前日だけど、あたしにとっては父の日、なのだ。 韻を踏んでるような、清々…

2011.06.16.04:22

昨日、医者にかかった。 うまくいえないけど、病気は、最後は結局、自分で直すものだ、と確信した。 奇跡を起こしてやろう、と思った。 月食は、満月のすごいやつ、らしい。 満ちる月の、最もすごいやつ。 2011.06.16.04:22 月没とともに皆既月食の満潮とな…

握手

ヘンテコな情景に出会った。 今日の昼下がり。 事務所で仕事をしていると、下から喧嘩してるような声が聞こえて。 三階の事務所の窓から、前の通りを見た。 狭い通りを大きなトラックがまわり損ねてて。 その、曲がろうとした角に、自転車から転げ落ちてる黒…

Summertime

ジャニスの声を聴くと、心の奥を絞られてる気がする。 雑巾を絞るみたいに、水滴がポタポタ床に落ちて来て、 垂れてる水滴の色を見て、いつも、はっとする。 想いは心にも頭にも、指にも、体中すべてにゆき渡っているか。 恐いほどに心細くなりながら、いつ…

Oh! Baby

小雨の降る夜更けは、心んなかを空洞にする。 ずっと仕舞っておこうと思ったものが、その空洞に、鮮明に現れたりする。 携帯電話は、時に、そのスイッチを押す。 どこにいても、容赦なく、風呂敷にきれいに畳まれた気持ちを、ほどくから。 東京は雨がやんで…

深淵

小さい方の窓の外に置いてるミニ薔薇。 薄桃色のきれいな花を、今年は咲かせてくれた。 懐かしい匂いのするなにか、は、依然としてあたしの中にある。 具体的に自分の心んなかでも説明できない、不思議な感覚。 土をいぢってると、その感覚が磨かれていくよ…

愚鈍

利権と保身がそんなに大事なのか、と深く落胆した。 首相という肩書きを持つ男のもと、計画的殺戮が続けられることに決定した。 それが、不信任案否決。 肩書きと金が大好きな、総理の器でない、激情家で無能な「殺人鬼」。 その人災で、どれほど多くの人の…

There must be an angel

デジャ・ヴなんかじゃなく、想い出のひとこまでもない。 ただ、懐かしい匂いのする、なにか、時間、言葉とは、いつも突然出会う。 予感は、現実になる可能性を秘めてる。 そのために必要なのは、信じ抜くこと、自分の想いを。 暗闇は、朝を迎える前の大切な…