満月と散歩

公園の大樹の隙間から覗く満月と、散歩した。
視界が開けた駅前のところからスタート。


ちらっ、ちらっと木漏れ日よりも優しい月光が空から降り注ぎ、
見詰め合って笑うみたいに、時折、満月と会う。


公園を横切ったらすぐ部屋。
ほんの数分の、満月との散歩。


焦ることないな、と想った。


時が来れば、怒濤のように走り出せる。
そう、目を瞑ってでも、動いてしまうから。


その時まで、正直に素直に生きることを大切にして、
優しく過ごしていよう、と想えた。


夏の初めの満月がくれた贈り物だ。