2010-01-01から1年間の記事一覧
もう大晦日。 光陰矢の如しです。 * 新年を迎えるにあたって、 あたしが撮った写真データの中から、なんとなく選んだトップの写真。 遡って確認したら、一年前の今日、同じ写真を選んでた。 なんということ! こういう偶然、大好き。 場所は、三浦。 あたし…
昨日、仕事に出るまえに、年の瀬で賑わう新宿に寄った。 ヨドバシカメラと世界堂で、仕事関連のモノを買うため。 帰郷するために高速バスを待ってる人達、 時間を持て余して、大きなカートを引き摺りながらヨドバシのなかを練り歩く人達、 途中寄った郵便局…
今年もあとほんとにちょっと。 いつもなら、しんみり一年を振り返る時期なのだけど、 今年のあたしにとっては、お正月は、いつもの週末と変わらぬ土日。。。 年内になんとかお願いします、というオーダーの電話が、今日も幾つも入ってきた。 三が日も終えぬ…
世の中の生きとし生けるものすべてに 天の恩恵と地の恵みがもたらされますように。 たとえ幾つであっても、気付くのが遅いと思ったとしても、 気付くことに、はじめるのに、遅いなんてこと、あるはずなく。 どこからでも、いつからでも、はじめれば、いい。 …
言葉にできぬ感情が心を占めた時は、無理をして紡ぎだそうとせず、そっとしておきたい。 型にはめたジャンル分けなど、無理してせぬように。 婉曲した言葉を、心に逆輸入せぬように。 自分で考えて出す答えは、あたしは、あまり信用しない。 想いをひん曲げ…
夕刻の満月をまえに銀色に輝く月が天辺にいました。 木星が、月を見詰めてた。 ずうっと昔。 毎晩のように音楽を聴きにライヴハウスに行って、 時にはしんみり、時には大勢で酒を呑み語り明かした夜がありました。 もっと昔。 大学近くの四畳のあたしの部屋…
金星だろうか。 空の上の方に瞬いてる星があった。 空に咲いた美しい金色の花のようだった。 帰り道。 振り返り、振り返り、瞬く星を仰いで。 願いを呟いてしまった。 早朝まだ暗いうちから自主的に公園の掃除をされてる幾人かの方が瞬く星に気付かれて、 き…
先ほど、美しい朝の光のなか、徹夜明けで帰宅した。 部屋から見える公園を抜けて帰って来た。 両手を左右に広げて、手のひらを上に向け、肘をすこし下げて腕で半円を作る。 ちょうど、そんな感じの大きな桜の木が公園に立ってて。 枯れ葉を枝に残したまま、…
持ってる赤色は、口紅とハンカチ、半纏、半襟、帯だけ。 洋服に赤を選んだことはないけれど、樹々の赤や、空が焼ける赤は大好き。 秋の名残のように燃え盛る楓の赤は、 冬が到来したはずの暖かな東京の風に、なびいて揺れてた。 鮮やか過ぎて、なにか大切な…
門松って、お正月に飾る門脇の松のこと、だけを指すのではなく、 家の門脇に、来られた人を迎えるように佇む松を指す、というのが大元の意味です。 四季を通じて緑の針のような葉を付ける松は、昔から珍重されてきました。 目出度い席には松が付き物でしたし…
午前三時頃、事務所を出るまえに、 NHKの深夜放送で、アルプスの山々を映した映像を見た。 あまりに美しくて、人のちっぽけさを感じた。 山に祈りたくなった。 そして季節を教えてくれる秋の色に染まった樹々にも。 公園で駆けまわる笑顔の子どもたちにも。 …
綺麗な朝。 藍色から薄い空色になる様を眺めてた。 あまりに変化が早くて驚いた。 変化とは、そんなものかもな、と思ったりした。 朝焼け。 笑ってる子どものホッペタみたいに美しい明ける空の色。 朝ってこんなにキレイだっけか。 そう心んなかで呟いてた。
鉢植えを買って、ずっと葉っぱばっかりだったのが、 数年経った一昨年あたりから、ローズマリーが見事な薄紫の花を咲かせてくれる。 花が咲かなかった頃、肉を焼く時に、細長い小さな葉をざざっと削いで入れたりしてて。 なん年かして環境に慣れてきたら、い…
陽の光に照らされる葉っぱ。 夜の闇で街頭に写しだされる大樹の横顔。 影を落とす大地の枯れ葉。 風に舞う秋の色。 大樹を巡って歩いてたら冬の匂いがした。 ほのかに。 心の声がうまく聞こえない時は 自然や季節が助けてくれる。
枯れ草に、ごろんと横になる。 体が冷えて、おもむろに立ち上がり、落ち葉を踏みしめながら、ぐんぐん歩く。 公園で、足にぐるぐる包帯を巻いた車椅子の男の子を見掛けて、 思い出したことがあった。 * 救急車が通るとき、急ぐハンドルを止めて、道を譲る多…
大樹をまえにすると、言葉を無くす。 圧倒的な無条件で、生きていることを肯定されるから。 そして、深呼吸したくなる。 あたしも生きていることを確認したくなるから、かもしれない。 銀杏を眺めてて、「アラビアのロレンス」を想い出した。 生きているとい…
仕事帰りのタクシーのなかから、金色の月が見えて。 まわりの雲が、輪っかのようになってて。 ビルの隙間から時折垣間見える、その美しい光景に、疲れが飛んだ。 公園の端っこあたりで降ろしてもらい、公園沿いに、ほんのしばし散歩した。 ふと足もとを見る…
沈みかける太陽に向かってシャッターを切った海の写真。 写真を撮る人ならば、きっと失敗、 というか、太陽に向けてシャッターは切らない、のだけれど。 この時の海は、あたしにとって、こんな感じ。 幻のようで、目を閉じたら消えそうで、海が、とても遠く…
素直になれなかった過日の想い出。 照れ隠しに放った心と裏腹な言葉。 そんなのが時々、心のなかを鬼ごっこみたいに駆けまわる時がある。 この曲は、そんな気持ちと掛け値なしにリンクする。 強がりじゃなくて。 あたしは、そんな想いに心が支配されても、後…
秋深し。 朝晩は冷えるものの、お陽さまが出てる明るい時間は、清々しい空が広がって、 おもいきり伸びを、ついついしてしまう。 秋の旨いものと言えば、あたしの場合、やはり蕎麦だけど、 気温が徐々に下がる秋深いこの時期は、お酒を呑む回数が、ちょっと…
音楽に、ジャンルは必要あるのだろうか、なんて、ずっと考えてて。 敬愛するGlenn Gould(グレン・グールド)は、 クラシック界で異端児と呼ばれるほど、ジャズな音を出す。 彼にかかれば、バッハも、モーツァルトも、そして、ベートーベンも、 熱を帯びた詩…
『FULL MOON』1999年/新潮社発行/Printed in Italy by Pizzi S.p.A, Milan より。 1965年12月4〜18日、ジェミニ7号から撮影された、夕暮れの雲。 ボリビア北部、チリ、アルゼンチンと延びるアンデス山脈を南西に臨んだ写真。 本屋で一目惚れして購入した『…
この写真は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)および日本放送協会(NHK)が、 2008年4月6日(日本時間)に、 高度約100kmの月周回観測軌道上の月周回衛星「かぐや(SELENE)」から ハイビジョンカメラ(HDTV)によって撮影した、「満地球の出」。 2008年4月11日…
官省が建ち並ぶ虎ノ門駅周辺から、ちょっと離れた場所にある、愛宕[あたご]神社。 大好きな場所。 出世の大階段でも知られてる神社だけど、 この写真は、その右脇にある、なだらかな女坂。 思い切り元気なときじゃないと、大階段は登れない。 危険なのであ…
雲のむこうに、太陽がいる。 輝く太陽を仰ぐよりも、胸がときめくのは、なぜだろう。 光が描く雲の輪郭。 照らされる雲。 言葉を交わさずとも、感じ合ってる。 あたしたちが生まれるずっとまえから存在する自然のなかに 光と影を見つけるとき。 生も死も、過…
今年の梅雨明けあたりに行った鎌倉、朝比奈切通し。 心象風景を辿ってるような想いさえした、素晴らしい場所だった。 日々、がんばって生きてて、けど、突然まわりが薄暗く思えたりすること、ありませんか? 夜半過ぎにふと目覚めてしまって、 いつもの部屋…
初冠雪が富士山で観測された翌週あたりに、 あたしは幸運にも、富士を真近で望める山中湖に居ました。 霧深いその日は、もうもうと沸き上がる霧の隙間から、真っ黒の富士が時折姿を現し、 寒々とした明け方の風に、富士さえ震えてるように思えたもの。 霧に…
本や雑誌にするまえに、校正作業というのがある。 ゼロから、なにを載せるのか決める、いわゆる企画段階。 入れるモノコトが明確になって、調べたり、取材をしつつ進めるとき。 思うように進まない取材アポや、掻き回されるスケジュール。 どの作業も大変だ…
天文年鑑によると、今朝10:37に、月の姿がまんま見える状態になった。 つまり、満月。 もちろんまだ朝だし、明るいから、見えないけれど。 今宵、陽が暮れたあと、満月が漆黒の空に姿を表す。 ものすごくちょっとだけ欠けた、満月が。 サイモン&ガーファン…
昨晩十月二十日は、十三夜。 ひと月程まえの十五夜と、同じ場所で月を愛でるとよい、とされている晩だった。 十五夜も十三夜も、月が隠れてた。 どちらかを見逃すとよくない、のだけれど、どちらも見えなくて。 こんなのは、両名月を知ってから初めてのこと…