2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ニコ

「夜から雪がちらつくかもしれない」と、天気予報士が言ってるにも関わらず、 今朝、あまりにお陽さまが暖かかったので、つい洗濯をした。 ベランダに置いてる洗濯機は7kg洗えるでっかい奴で、 洗濯好きのあたしは、 そのどでかい洗濯機で、少なくとも二回分…

年輪

事務所の大家さんは、隣りに住んでいて、ことあるごとに差し入れをしてくれる。 会社が苦しいときに家賃の値下げを申し出ても、二つ返事で快く受け入れてくれて。 足を向けて寝られない。 差し入れをしてくれるのは奥様で、ほぼ母と同じ年代。 あたしは、お…

半月

朝が明けるまえ、仕事帰りに、浮かぶ半月を仰いだ。 今宵の月も、ただ寡黙で、 仰いだあたしは独り合点に、月に頷いて、視線を戻した。 生きていると、知らずに、自分で自分を縛ってしまうことがある。 制約を受けてる、と思うそのことは、実は自分で制約し…

寡黙

半紙の上に立ち、墨を含ませた筆を抱えながら、半紙いっぱいに墨の川をなん本も描く。 心に暗雲が立ちこめるような、墨の川が幾筋もできあがる。 そのなかに、ちいさな真珠が、ぽつんと落ちてるのをみつけて、 歩いている時は、俯瞰の風景を見るのがムツカシ…

音楽

ここ数日、メロディの片鱗がずっと鳴り続けてて、やっと合致した。 ベートーベンのピアノソナタ8番「悲愴」の第2楽章。 この演奏は、敬愛するグレン・グールド。 思い出せた途端に、ピースを購入できた。 あたしはずっとオルガンばっかりだったけど、ピアノ…

命は、森に還る気がする。 そして、森から、命は生まれる気がする。 木立のなか、生い茂る木々を分けながら、小川のせせらぎを聞きながら、 大地を踏みしめて歩くのが好きだ。 山のてっぺんに着かなくても、谷間でも、平原でも、なんでもよくて。 ただ、歩い…

星に願いを

桜が舞うとき、生と死が、此岸と彼岸を、時空を越えて行き交うような錯覚をおぼえる。 母ほど年の離れた友が、逝った。 生きた証は、あたしたちのなかに、確かに、深く、刻まれてる。 どうか、安らかに永眠できることを、心の底から祈る。 花のように、季節…

日本橋

ひさしぶりに日本橋界隈を歩いた。 日本橋人形町で夕刻仕事を終え、日本橋堀留町、日本橋小舟町を経て、日本橋室町へ。 どんな経緯かわからないけど、 神田駅・東京駅が繋ぐ中央線と隅田川に囲まれたエリアは、 みな町名の頭に日本橋が付けられてる。 町名が…

草枕

世の中のニーズに応えるべく。 新しいモノを追いかけてゆかないと。 同じ業界に身を置く友人からの葉書にあった言葉。 ため息が出て、気分が萎えてしまった。 そんなもの、なんになるんだ。 って。 生き方にも、好みがあるのかもしれない。 変えてゆきたい、…

初硯

新たな年のはじまり。 なにを望んでいるのか、ぼんやりとわかりはじめました。 言葉にするにはまだ早いけど、 あたしのなかで、とてもちっちゃな炎が燃えはじめた気分。 人里離れた山間や渓谷を訪れると、そこには、その大地と一緒に暮らす人々が居ます。 大…