2011-06-21 百合色 父の日に、亡き父に買ったカサブランカの、芳醇な香りが部屋いっぱいに広がってる。 手を思いきり広げたよりも大きく花を広げるカサブランカは、 ちょっと恐いくらい大きくて。 あたしはあまり大きな花が好きじゃないのだけれど、 これだけは例外で、よく買う。 香りが、ダントツに好きなのだ。 単なる百合では違う、カサブランカの香りが、溜まらなく好き。 夜の匂いと重なって、香りが闇に、色を染み込ませてる気がする。 黒に色を指すと、えも言われぬ深みが増すのだ。 それこそ、言葉では説明できぬ、感じる黒に、変化する。