TIERRA




この写真は、宇宙航空研究開発機構JAXA)および日本放送協会NHK)が、
2008年4月6日(日本時間)に、
高度約100kmの月周回観測軌道上の月周回衛星「かぐや(SELENE)」から
ハイビジョンカメラ(HDTV)によって撮影した、「満地球の出」。
2008年4月11日(日本時間)に発表された画像です。


エメラルドのように深い藍色に輝く美しい地球。
あたしたちは、この美しい星で暮らしてる。


この星の上で、一緒に暮らしているのだ。
話す言葉が違い、生まれた国が違うだけで。


それは、方言がわからない異郷の地の人と、同じではあるまいか。
一番大事にしていることが異なる友人と似てはいまいか。


それが、国、という、誰もが知る大きな括りがあるだけで、
心からの想いを捜すまえに、自ら壁を造ってはいまいか。


どんなに仲の良い友達とだって、愛するものは異なっている。
向かう、進む方角は、異なってる。


その違いを尊び、それこそ個性だ、と、友達ならば理解している。
それを、国を跨いで、実践することは、不可能なのだろうか。


違ってることを、仲良く話し合ってはいけないのだろうか。


未知の冒険をするように、世界中の人が、異国の人やモノコトを、
素直に受け入れ、違いに驚き、違いを理解し、その違いのもとについて話し合うとき、
地球の藍色は、今よりも、もっと美しく輝く。


自分と違う、というだけで、それを敵だと思うのは、実に幼い考え方。
この美しい地球に住まうすべての人は、
違いを受け入れ、お互いに生かしていける、度量の深さを持っているはずだ。


美しく生きよう。
どうか、憎しみはなにも生まないことを、想い出してほしい。


矛盾のまま進んできたことがあったなら、もう曝け出し、健康な心を取り戻してほしい。
この美しい地球に、嘘など要らない。
策略など、馬鹿げてるだけだ。
馬と鹿に申し訳ないほどに。


敵は、自分のなかにある。
その戦いをせずして、外に敵を見つけるなど、愚直の極み。


美しい地球に住まうすべての人が、
もうすでに持っている美しい心と美しい生き方を想い出せるように、
地球上のあらゆる神よ、どうかお力を、お貸したまえ。