瞬く星

金星だろうか。
空の上の方に瞬いてる星があった。


空に咲いた美しい金色の花のようだった。


帰り道。
振り返り、振り返り、瞬く星を仰いで。
願いを呟いてしまった。


早朝まだ暗いうちから自主的に公園の掃除をされてる幾人かの方が瞬く星に気付かれて、
きれいねー、と星を指差して笑顔で頷き合ってた。


幸せをみんなで共有できた気がして、とても嬉しくなった。


また、昼まえには事務所に戻らなければならない。
明日、いや、もう、今日ひと区切り付けられる。
ほんとに一瞬だけれど。


最後まで気を抜かずに進もう。
もうちょっとで出せる、と思う気のゆるみが、一番ミスを誘うのだ。


胸を張って責任を負えるようなモノを仕上げねば。
心残りで気持ちが悪い。


それにしても。
金星、たぶん金星、きれいだったなぁ。
仮眠の夢に、出てこないかなぁ。