Glenn Gould




音楽に、ジャンルは必要あるのだろうか、なんて、ずっと考えてて。


敬愛するGlenn Gouldグレン・グールド)は、
クラシック界で異端児と呼ばれるほど、ジャズな音を出す。


彼にかかれば、バッハも、モーツァルトも、そして、ベートーベンも、
熱を帯びた詩のように、汗や涙が臭うような、一緒に泣けるような、音になる。


なにかに没入する姿勢に、あたしは興味をそそられる。
人の目や、人の評価など、お構いなしに没入する、そういう姿に。


自分で、自分を見詰め、見出し、高める行為は、言葉で言うほど、たやすいものじゃない。
消えてしまった方がずっと楽だろうに、と、みな想い、それを越えて、没入してる。
そう思う。


想像できる未来など、きっとちっぽけな気がする。


結果を妄想することなく、没入して突き進んだ、その先に、
望む未来を軽くぶっ飛ばしたような、ものすごい至福が待ってる気がする。


受け身で進む、のではなく、未来を制限せずに進む、のだ。


彼の演奏を聴いていると、
人の想いは、想像を遥かに超えた、魂が望む場所に誘うのかもしれない、
と、いつも想ってしまう。