雲のむこうに、太陽がいる。
輝く太陽を仰ぐよりも、胸がときめくのは、なぜだろう。
光が描く雲の輪郭。
照らされる雲。
言葉を交わさずとも、感じ合ってる。
あたしたちが生まれるずっとまえから存在する自然のなかに
光と影を見つけるとき。
生も死も、過去も未来も、天も地も、ココも遠くも、
入れ替わり、混ざり合い、一緒くたになる。
自分の未熟さを恥じることさえ忘れてしまう。
むこう側へ。
見晴るかす風景のむこうへ。
感じる心のむこうへ。
到着したときの想いなど妄想することなく、
あたしは今、ココのむこう側へ、無性に、越えていきたい。