十三夜

昨晩十月二十日は、十三夜。
ひと月程まえの十五夜と、同じ場所で月を愛でるとよい、とされている晩だった。


十五夜も十三夜も、月が隠れてた。
どちらかを見逃すとよくない、のだけれど、どちらも見えなくて。
こんなのは、両名月を知ってから初めてのこと。


これは、ものすごい年になるかもしれない、と感じた。
もちろんプラスの意味で。


月を仰ぐのが趣味といってもよいあたしが、十五夜も十三夜も見られなかったのだ。
とっておきのモノコトが待ってるような。
まだだよ〜、とか言われながら、隠されてるような気分。


ぱらぱら、小雨の夜更け。
月を仰げなかったのに、なんだかワクワクしてる自分が、可笑しい。