2011-01-01から1年間の記事一覧

神田神保町

印刷の入稿で、ひさしぶりに神田神保町に行った。 一週間ほどまえのこと。 忘れられない喫茶店がある神保町。 受験で上京した時、今では少なくなったけど、 神保町には、古本屋さんと並ぶほど、古レコード屋さんがたくさんあって、 あたしが生まれた故郷では…

奇跡

今週のお題「心に残る映画」。 『BAGDAD CAFE』。 帰る場所に出会えること、それは奇跡。 そして、その希有な出来事だと思われてる「奇跡」は、 日々、いろんなところに転がってて、ちっちゃなことを、ぶっ飛ばしてく。 心に残る映画は数多くあれど、 女性同…

snow

「snow」(「note」(2002年)/大貫妙子より)。 雪好き、というのもあるけれど、 世の中がおかしな方向に向かっている哀しさを、こんなに見事に歌った曲は… そんなところが、大好きな曲。 凛とした生き方を貫ける人でいたい。 この曲を聴くたび、そう想う。

四季

大貫妙子という歌手の紡ぐ言葉があたしは大好きで、時には唸ってしまうこともある。 素直な言葉を使っているにも関わらず、その表現してる対象は、深いのだ。 彼女は、メロディを創り、何度も何度も聴いているうちに、言葉が降りてくる、と言う。 物語を作る…

満月

磨き抜かれた、銀の鏡。 それが今宵の満月。 それでいいのよ。 美しい月光菩薩が、その銀の鏡を両の手で抱え、そう囁きながら、頷いてた気がした。 舞い降りる月光。 今宵は、銀の粒。 携帯カメラで撮ったぼけぼけ写真の右下。 写り込んでしまった街灯が、菩…

満ちる

ひとりで、しっかりと生きられてこそ、ほんとうの、ふたりになれる。 魂が求める愛に出会える。 と、あたしは想う。 経済的に貧しくても、懸命に生きる手だてはいくらでもある。 自信をなくしたら、体中、心じゅうの勇気を振り絞って、笑う度胸を持ちたい。 …

不思議

雪はすべてを白く覆い尽くすかのように。 静かに、ゆっくりと舞い降りる。 白く染めながら、心を溶かしてゆく。 舞い降りる雪を眺めていると、心が広がってゆく。 愛は、雪に似てる。 冷たくて凍てつくようで、心を溶かすほど暖かい。 不思議。 幸せが舞い降…

粉雪

昨日深夜の粉雪。 きれいだった。 素晴らしい日だった。 こんな日をもっと増やしていこうと思った。 恋愛に限らず、愛って、どんどん増えてゆく、不思議な宝物のようだな、と思った日だった。

雪が降ってる。 積もった美しい雪景色を眺めるよりも、今降ってる雪を感じるのが、至極嬉しい。 都市機能が麻痺しても電車が止まっても、そんなことぁいいのだ。 雪が降り続く日、それをまず前提に、あたしたちは動けばいいだけのこと。 自然がまずありき。 …

湖沼

気を失いそうなほどに暑かったある夏の日 初めて出掛けた、茨城は霞ヶ浦あたりの、湖沼に続く水田。 地平線。 いや、草平線か。 こんな風景、まるで水彩画の題材みたい、と思いながら、 ゆらゆらの陽炎のなかだったものだから、幻か、とか思いながら、シャッ…

白炎

関東のとある城から眺めた風景。 湧き立つ雲が、次々に形を変え、通り過ぎて行って。 雲がまるで炎のように思えた。 白い炎。 空にも燃えさかるモノがあるのだ、と、 朧げになんの根拠もなく納得してしまった日だった。 ある人がこう言ってた。 世の中に、絶…

今週のお題。 あたしの至福の時は、水がある場所に居るとき。 水に入っていれば、より至福。 写真は、あたしの大好きな横須賀は三崎の、とある海辺。 眺めて堪能して、冷たくってもちょっと水に入ると、なにかが溶け出しそうな気がする。 海は、見るだけで、…

魔法

目を凝らさなければ、星が瞳に映らないほどだけど、星空。 東京では、これでもかなり、星がよく見える空。 心んなかを言葉で表せないと、もどかしくて、哀しくなる。 時に、話してる相手に、逆の想いを生まれさせたりして、 言葉など掛けなければよかったの…

光の粒

昨年暮れの夜景。 ゆらゆら光が生きてるようで、とても美しかった。 昔は、人工的な感じがして、夜景ってあまり好きじゃなかったけど、 今は、素直に美しい、って思う。 光の粒が、敷き詰められてて。 ひとつひとつの粒が、瞬きしてるみたいで。 この写真で…

ニコ

「夜から雪がちらつくかもしれない」と、天気予報士が言ってるにも関わらず、 今朝、あまりにお陽さまが暖かかったので、つい洗濯をした。 ベランダに置いてる洗濯機は7kg洗えるでっかい奴で、 洗濯好きのあたしは、 そのどでかい洗濯機で、少なくとも二回分…

年輪

事務所の大家さんは、隣りに住んでいて、ことあるごとに差し入れをしてくれる。 会社が苦しいときに家賃の値下げを申し出ても、二つ返事で快く受け入れてくれて。 足を向けて寝られない。 差し入れをしてくれるのは奥様で、ほぼ母と同じ年代。 あたしは、お…

半月

朝が明けるまえ、仕事帰りに、浮かぶ半月を仰いだ。 今宵の月も、ただ寡黙で、 仰いだあたしは独り合点に、月に頷いて、視線を戻した。 生きていると、知らずに、自分で自分を縛ってしまうことがある。 制約を受けてる、と思うそのことは、実は自分で制約し…

寡黙

半紙の上に立ち、墨を含ませた筆を抱えながら、半紙いっぱいに墨の川をなん本も描く。 心に暗雲が立ちこめるような、墨の川が幾筋もできあがる。 そのなかに、ちいさな真珠が、ぽつんと落ちてるのをみつけて、 歩いている時は、俯瞰の風景を見るのがムツカシ…

音楽

ここ数日、メロディの片鱗がずっと鳴り続けてて、やっと合致した。 ベートーベンのピアノソナタ8番「悲愴」の第2楽章。 この演奏は、敬愛するグレン・グールド。 思い出せた途端に、ピースを購入できた。 あたしはずっとオルガンばっかりだったけど、ピアノ…

命は、森に還る気がする。 そして、森から、命は生まれる気がする。 木立のなか、生い茂る木々を分けながら、小川のせせらぎを聞きながら、 大地を踏みしめて歩くのが好きだ。 山のてっぺんに着かなくても、谷間でも、平原でも、なんでもよくて。 ただ、歩い…

星に願いを

桜が舞うとき、生と死が、此岸と彼岸を、時空を越えて行き交うような錯覚をおぼえる。 母ほど年の離れた友が、逝った。 生きた証は、あたしたちのなかに、確かに、深く、刻まれてる。 どうか、安らかに永眠できることを、心の底から祈る。 花のように、季節…

日本橋

ひさしぶりに日本橋界隈を歩いた。 日本橋人形町で夕刻仕事を終え、日本橋堀留町、日本橋小舟町を経て、日本橋室町へ。 どんな経緯かわからないけど、 神田駅・東京駅が繋ぐ中央線と隅田川に囲まれたエリアは、 みな町名の頭に日本橋が付けられてる。 町名が…

草枕

世の中のニーズに応えるべく。 新しいモノを追いかけてゆかないと。 同じ業界に身を置く友人からの葉書にあった言葉。 ため息が出て、気分が萎えてしまった。 そんなもの、なんになるんだ。 って。 生き方にも、好みがあるのかもしれない。 変えてゆきたい、…

初硯

新たな年のはじまり。 なにを望んでいるのか、ぼんやりとわかりはじめました。 言葉にするにはまだ早いけど、 あたしのなかで、とてもちっちゃな炎が燃えはじめた気分。 人里離れた山間や渓谷を訪れると、そこには、その大地と一緒に暮らす人々が居ます。 大…