命は、森に還る気がする。
そして、森から、命は生まれる気がする。


木立のなか、生い茂る木々を分けながら、小川のせせらぎを聞きながら、
大地を踏みしめて歩くのが好きだ。


山のてっぺんに着かなくても、谷間でも、平原でも、なんでもよくて。
ただ、歩いていることが素晴らしく想えてくる。


生まれてきて、今生きていられるのだから、もっと生きたい。


大地に還り、そこから、また命が生まれる。
蘇り続けるのだ、きっと、命は。


木々や花や、水、風さえも、愛おしく想える。
なにより、今生きている自分の命が、たまらないほど愛おしい。