奇跡




今週のお題「心に残る映画」。
BAGDAD CAFE』。


帰る場所に出会えること、それは奇跡。


そして、その希有な出来事だと思われてる「奇跡」は、
日々、いろんなところに転がってて、ちっちゃなことを、ぶっ飛ばしてく。


心に残る映画は数多くあれど、
女性同士の友情を根っこに据えた映画で、ずっと観続けてる映画は、あまり多くない。


勘違いもするよね、生きてると。
間違いだって、たくさん、したくなくても、してしまう。
もう取りかえしがつかないっ、って思うことだって、出会ってしまう。


だけど、「奇跡」にくらべたら、ちっちゃなことなんだ。
失敗したかも、って思えたなら、次の瞬間から、やり直せばいいのだ。
その、失敗が、順当な人生では得られない、実に多くの素晴らしいことを教えてくれるから。


人生は、筋書きなんてない。
ましてや、脚本なんて、存在しない。
あるとしても、日々、書き直し、立て直し、推敲の嵐の本になる。


瞬間瞬間に、心から選択をして、
その選択に、どんなにちっちゃくても選択に命を掛けた責任を負う覚悟で進んでゆけば、
望む未来、脚本に書かれるハッピーエンドよりも、ずっと、もっと、
想像だにしない、極上の未来が待ってるはず。


時間の流れが変わる瞬間。
それを『BAGDAD CAFE』は、体感させてくれる。