2011-02-19 満月 磨き抜かれた、銀の鏡。 それが今宵の満月。 それでいいのよ。 美しい月光菩薩が、その銀の鏡を両の手で抱え、そう囁きながら、頷いてた気がした。 舞い降りる月光。 今宵は、銀の粒。 携帯カメラで撮ったぼけぼけ写真の右下。 写り込んでしまった街灯が、菩薩を迎える蓮の花に見えるのは、あたしだけだろうか。 その蓮を、月光菩薩が眺めてるような、そんな気さえしてくる。 このまま歩こう。 今宵の満月を仰いで、あたしは、そう感じた。