光の粒




昨年暮れの夜景。
ゆらゆら光が生きてるようで、とても美しかった。


昔は、人工的な感じがして、夜景ってあまり好きじゃなかったけど、
今は、素直に美しい、って思う。


光の粒が、敷き詰められてて。
ひとつひとつの粒が、瞬きしてるみたいで。


この写真では、ぼんやりしてわからないけど、
空にも、満天の星が瞬いてた。


街頭は遠くに光り、あたしが居る広大な畑一面は真っ暗。
踏みしめてる場所が、大地なのか、空なのか、地面からちょっと浮いた闇なのか、
幾度もわからなくなりつつ。


体が凍るまで、空と大地の光の粒を眺めてた。


手も足も体もかじかんでたけど、心んなかはポカポカだった。
天と地の、光の粒。
またひとつ宝物が増えた。