恩義

仕事がずいぶん片付いてきて、一二週間まえとくらべると、今は天国のよう。
ラストの仕上げが大事なので、もうしばらく確認作業にはやっぱり手を抜けないけれど、
急き立てられるようなキツい義務感は、和らいでる。


十年以上、会社を経営してて、といっても極小企業、フリーの隣のような会社だけれど、
こんな時期、怒濤のような仕事が片付いてゆく期間は、
ほっとするのと同時に、心配がちょっと入ってくる。


継続して仕事また来るかな、という心配だ。


そんなこと思っててもしょうがないので、声掛けしたり、なにより、
今進めてる仕事をきちんといいものに仕上げることに尽力することしか出来ないけれど。


貧乏性なんだろうな。
とは思うけど、しょうがないな。


生かさず殺さず、世の中うまく出来てる、って思う。


うちの会社は、幸せなことに、
ほんっとにヤバい時に、お世話になった方がするっと仕事をくださったり、
なぜか取引先の仕事が大きく膨らんだり、などして、助けてもらえてる。
頼んだり、ではなく、偶然に、そうなるのだ。
有難い。


恩ある方々に、いつかきっと、お返しがしたい。
ずっとそう思い続けて、もう十年以上が経つ。
いつか、かならず。