雨女

あたしは雨女である。


仕事では、もう、かなりの確率で、あたしが取材に出ると雨が降る。
やる気を出して、取材に出ると、である。


いつぞやは、雨が欲しかったので呼んだんだ、などと、真顔で言われたりもした。
悲しいけれど、その通りだから、しょうがない(笑。


なので、取材に出掛ける日、遊びにいくような気分で、なるべく出るようにしてる。
そうすると、わりと、天気が保ってくれる。


のかわりに、その日までに仕上がりの直前っくらいまで準備をしていくのだ。
記事の字数、大まかな内容、筋道、イレギュラーで紹介できる部分の余白、
押さえておかなければならない写真、イレギュラーで入れられる割合、などなど。


もちろんこれらは当然の準備だけれど、それ以上のものプラスαを用意して、取材に出る。
雨が降ってほしくないから。
写真がね、押さえられなくなっちゃう場合が多いから。


プライベートでも気は抜けない(笑。
いや、気を張ってると、雨が降る。


なにげなく掃除をしたり、洗濯をしたり、ならよいのだけれど、
部屋の模様替えをしつつ、大量の洗濯物を干したり、なんて、
ものすごいやる気をお陽さまに見せたりすると、雨が降るのだ。


なぜこんなことを、つらつら書いているか、というと。


連休中、やはり仕事だったのだけれど、
取材に出たその時、その場所だけに、局地的に雨が降ったのだ。
東京では、遠くから雨が降ってる箇所が見える、ほど、ものすごい局地的に雨が降る。
けれど、なにも野外取材の時に降らなくても…ってことがあり。


昨晩、夜中前に帰れたので、溜まってしまった洗濯物を、気持ちよく思い切り干したら、
今朝、ちょっとまえ、ふと目覚めたら、雨が降ってたのだ…。
今日は降らない約束だったのだ…。。


こんなことが続けてあって、雨女、を主張したくなったのだ。


今、部屋のなかには、大量の生乾きの洗濯物たちがいる。
予報では曇りらしいので、勇気を出して、もう一回外に干し、
なるべくやる気を出さぬよう今日一日過ごして洗濯物を乾かせるよう尽力するかどうか。
ただ今、思案中。