選択




Eric Serra / The Big Blue from "Le Grand Bleu"


グラン・ブルーを観た時、あたしの物語のような気がした。


french版とenglish版と二通りの結末があることも知ってる。
主人公が戻らない結末と、戻る結末。


結末は旨く言えないけど、どうでもいいのだ。
今想うこと、そして、そこから選んで進む道。
それがすべてだから。


どうしてふたつの結末が用意されたのか経緯は知らないけど、
今、が大事だということを再確認するのに、大切なヤジのような気がする。
たぶんリュック・ベッソンは、ほしいなら撮りますよ、くらいな気持ちだったと思いたい。
どっちでも、映画の魅力は変わらない。


どう選んだのか、それが魅力であり、結果は、乱暴に言えば、どうでもいいのだ。


もしも、観てないなら、一度は観た方がいい。
気がする。
Le Grand Bleu。
グラン・ブルー





結果、というのは、なにか行動を起こした後の、一端の結末。
目標をクリアする、ということを日々目指す人にとっては、目標=結果なのだろうけど、
あたしは、結果と目標は、違う。


結果、というのは、日々出てくる。
目標は、ものすごく高いとこにある。
あたしにとっては。


こうしたい、と願い、進む。
その過程で、刻々と結果が出る。
そうして軌道修正しつつ、さらに目標に進む。


結果は過程のひとつでしかない。


大切なのは、進むうち、細かな選択を迫られるなかで、どう選択をしていくか、だ。


選択肢は百あったとしても、どれが正解なのか、たぶん神にも解けない。
自分自身がその時に選んだモノが、正解なのだ。
他の誰かにとって不正解だとしても。


選ぶことが、自分を作ってゆく。
そこに、正解も、不正解もなく。
自分が選んだ、という結果が、ある。
そうして、階段をひとつのぼり、進んでゆく。


心細くても、辛くても、自分の選んだ道を信じて進んでゆく。
それが人生を形作ってゆくんじゃないか、って思う。