敵と味方
Bill Evans / MASH Theme (Suicide is Painless)
映画「M★A★S★H」は、無人島に持ってく映画に必須な作品。
そのテーマ曲の詩が問題になったそうだけど、
大好きなピアニストBill Evansが映画に感銘を受けて、弾いてたことを知ったときは、
色々ひっくるめて、ものすごく嬉しかった。
*
現実があって。
乗り越える壁が幾つも用意され、セッティングもすでに済んでて。
時は刻みを止めず。
にっちもさっちもいかない転機で、どう歩むか。
どうすべきか、ではなく、
どう振る舞うことを求められているか、でもなく。
心が求めるのはなにか、が大切で。
眉間にしわを寄せて、ぐいぐい考えることをやめ、
肩を六センチほど落として深呼吸し、
空を見て、頭と心んなかを、できるだけ空っぽにしてみる。
美しく生きるには、どう進むべきか。
ほんとはなにを求めているか。
ゆっくりとそっちの角度から、現実と向き合うと、
自ずと歩みを進める先が浮かんでくる。
乗り越える壁、というのは、自分で創った目標。
誰も、人の心のなかに壁は創れない。
越えるべき壁、と思うならば、それは、自分が設定した壁なのだ。
創ったはいいけれど、越えるのキツいなぁ、と思ったならば、
その壁を回り道してむこう側に行くのも、いい。
根元からぶっ壊して、壁を倒してしまうのもいい。
その壁を使って、家を建ててしまうのも手だ。
見る角度によって、困難は、楽しみに変わったりもする。
気が緩むと、現実が迫ってきて、心が痛んだりする。
心を鍛えるチャンスだ。
そう思えば、よっしゃ、って思える。
責任感を持って、頑張って突き進みながら、
現実を笑い飛ばして、ひたすらに歩き続ける。
一見、反比例してるように思えるその行為は、実に心を鍛える糧になる。
あたしは、そう想う。
人生に、無駄なことなど起きない。
困難は、越えるために生み出される。
なにかを得られるチャンスだと、そう思う瞬間、自ら壁を創るのだ。
敵も、味方も、ぜんぶ自分のなかに居る。
そして、その敵も味方も、みんな仲間。
鍛え合い、矛盾を交わしてる。
年をたくさん重ねるごとに、知らぬ間に、
自分のなかの敵と味方みんなで笑い合える、そんな生き方がしたい、って想う。