百年


Cyndi Lauper / Time After Time


学生の頃、酔っ払っては、百年残る作品はなんだろう?って、
音楽、絵画、彫刻、映画、小説、文化、なんでも。
答えのない美しい話を、酔いつぶれるまでみんなでよく話してた。


百年残る素晴らしいモノコトはたくさんあるけれど、
間違いなくこの曲はいつ話しても話題にのぼった。


人として成長してゆく過程で、
大切な人と成長する速度が隔たってしまった哀しさを
美しいメロディと共に歌いあげてる。


沁みて、年を経るごとに沁みて仕方ない曲。
恋じゃなく愛の曲。





百年後、あたしは絶対に生きてない。
あたりまえのことだけど。
これを読んでくださってる方も、百年後は生きてない。


不思議だなぁ。
それでも時は刻まれていって、
千年後も、一万年後も、一億光年後も、時間は流れてるんだよなぁ。


百年後、人を含む生き物が生存してるかどうかもわからないけど。
地球も月も、火星も金星も木星も、天王星も、
ぜんぶの星が今とあまり違わない速度と角度で、
くるくる回りながらゆっくり太陽の周りを移動してるんだろうなぁ。


あたしたちの地球が含まれる太陽系銀河だけじゃなく、
たぶん知ることのできないほど無限大の数の、銀河がいっぱいいっぱい存在してて、
妄想することしかできないまま、
多くの、人を含む生き物が生まれて死んでゆくんだろうなぁ。


なんだかほんとに不思議だ。
生きてる時間はきっととても短いんだろうな。


だから、できる限り下らない人や国のことを考える時間を減らしたい。
世の中を悟りきって仙人のように生きたいとさえ思ったりする。


美しいモノコトをできる限りたくさん感じたい。
生まれてきた意味のひとつだと想うから。