覚醒




Jethro Tull / Witch's Promise


ジュスロ・タル。
いっとき物凄いはまったバンド。
今でも聴けばやっぱりカッコいい。
なん年前だっけか、いやずいぶん前だ、
東京で二日間ツアーやってくれて、初日のベスト再現ライヴに行った。
相変わらずサイケで、エキセントリックで、堪能。
時の流れは自分で決めるんだなぁって深く想い知ったライヴだった。


心が覚醒しそうなとき、なんだか聴きたくなる音。
言葉はこれで正しいのかな、覚醒。
ブレイクスルー、のが正しいかもしれない。





時々、ざわざわするんだ、心んなかが。
ざわざわする対象は自分。
言葉は非力だな、言い著せない。
心を綴るのが一番ムツカシイ。


ずいぶん生きてるけど、未だに自分のことが把握できない。
だから、ざわざわするたび、今度はなんだ!って自分にベクトルが向いて、
太陽の陽を集めて燃えちゃうくらい、焦点が自分に定まる。
注目するけど、そのざわざわは知らないうちに過ぎる。
そうして無意識に、あたしのなかに、なにかが刷り込まれてく。





あたしは独身のせいか、いつも大抵知らない人には十歳若く見積もられる。
仲良くなって歳をバラすと、物凄く驚かれる。


なんでこんなこと書いてるのかな。
今日、いや昨晩、またひとつ大きな仕事の山を登り無事降りられたからかも。


もうずいぶん編集の世界で仕事をしてるけど、
今更ながら、心血注いで諦めず進むと、
仕事のつながりでも、暖かい血流が流れることを改めて思い知らされる。
どんな世界にも、仕事は所詮されど人と人の結びつき、って思ってくれてる人がいる。
だから、やめようと思った歳を過ぎても、まだこの仕事をしてるのかもしれない。


こうあるべきだ。
こうでなければいけない。
そんなふうに、自分で自分をしばった鎖を、年を経るにつれ解いてるような気がする。
痛みも伴うその作業、今のあたしには心地いい。