虹空

七夕の夕暮れ。


スコールのような雷雨を窓から眺めてた。
北の空はとても明るくて、ほの明るいなかで、大粒の雨と時折の轟く雷。


20分ほどしたら鳥たちが羽ばたき、さえずりはじめて。
雨があがって。


東の空いっぱいに大きな虹が現れた。


七夕の虹。
虹が空に溶けてしまうまで、じいっと眺めてた。


とてつもなく大きな贈り物をもらった気がした。
まぶたというシャッターで心に焼き付けた。