月灯

東窓の借景になってるわりと大きな公園を抜けて、早い帰宅。
いつもよりずっとゆっくり。
公園を散歩してるように歩いてきた。


土曜に満ちる月が
まばゆいばかりに輝いてて
切れ切れの觔斗雲軍団のような雲さえ、光に溶けるようだった。


借景の公園は、あたしにとって森のよう。
23区内なのに30〜40m級、いやもっと高いかもなの大木が、何十本も建ち並んでる。


その、森の樹々の隙間から、まばゆい月光が差し込んで、
ふっと空を仰ぐと満ちてゆく月が浮かんでる。


美しい風景。
そんな夜更け。