立春




仕事先の道端で出会った満開の木蓮


東京は、もう桜が咲きはじめてて、今週末が満開、などと予報されてる。
早過ぎ。
いろんな街を紹介する仕事が今、主なので、桜の季節は、
ただでさえガサツく年度末に重なって、ざわざわ忙しさを運んでくる。
そのメッセンジャー桜が、ものすっごい速度で走ってくる。
ちょっと待ってくれ、てことですわ。


で、木蓮
天女が「一番好き」と言ってた花。
真田太平記』のなかで、幸村が喩えた恋しい女の比喩の花。


春の花は、百花に先んじて花開く、梅。
続いて、木蓮
木蓮が花開いて、いつも立春が来る。
しばらくして、桜。
のはず。


もちょっとしたら、季節の時間が戻る。
人の、人工的な力より、地球の、地の力が、俯瞰的には、絶対的に勝るから。


で。
木蓮、香しい匂いだった。
ふわぁ〜ん、と、包み込むような香り。


ごぶさた、春。
今年もまた遭えた、って感じた。


できる限りゆっくり。
夏までの時間、今年は春と、一緒に、ゆっくり歩きたい。