お盆
旅先で偶然出会えた苔寺。
山門まで苔這う石畳を歩くと、知らず心が静まった。
帰郷できない盆。
部屋の父の写真にミネラルウォーターを捧げ、お線香で、迎え盆した。
*
オリンピックが始まって、怒濤のスケジュールも始まった。
素晴らしい試合、演技、競技。
メダルの有無に、色に関係なく、素晴らしい心意気ばかり。
怒濤のスケジュールを、髪振り乱してなんとかこなす、あたし自身に、
あたし、金メダルを授与することに決めている。
過密スケジュールのメドが立った時に。
授与される時に、メダルに見合う努力をしたかどうか、
一番わかるあたしが納得して受けられる仕事を、最後まで続けたい。
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息継ぎするように、幾つかの仕事を提出した翌日、ちょっとだけ休んだりする。
平日とか休日とか関係なく。
雲海をみたのも、そんな日。
この、苔寺に出会えたのも、そんな日。
心にリンクする光景に、風景に出会えると、
今の歩みが間違ってない、って言われてるような気がして、至極嬉しくなる。
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自分以外の人に、決して奪われないこと。
想い出。
才能。
心。
愛。
大切なものばかり。
ほんとに大切なものは、奪われたりしない。
愛は、奪われない。
結果的にはね。
時を経て、それがわかる。
だから、自分の心に嘘をついていなければ、なにも奪われたりしない。
いつも、笑顔でいれば、それだけで、いいんだ。