お盆




旅先で偶然出会えた苔寺
山門まで苔這う石畳を歩くと、知らず心が静まった。


帰郷できない盆。
部屋の父の写真にミネラルウォーターを捧げ、お線香で、迎え盆した。





オリンピックが始まって、怒濤のスケジュールも始まった。
素晴らしい試合、演技、競技。
メダルの有無に、色に関係なく、素晴らしい心意気ばかり。


怒濤のスケジュールを、髪振り乱してなんとかこなす、あたし自身に、
あたし、金メダルを授与することに決めている。
過密スケジュールのメドが立った時に。


授与される時に、メダルに見合う努力をしたかどうか、
一番わかるあたしが納得して受けられる仕事を、最後まで続けたい。





息継ぎするように、幾つかの仕事を提出した翌日、ちょっとだけ休んだりする。
平日とか休日とか関係なく。


雲海をみたのも、そんな日。
この、苔寺に出会えたのも、そんな日。


心にリンクする光景に、風景に出会えると、
今の歩みが間違ってない、って言われてるような気がして、至極嬉しくなる。





自分以外の人に、決して奪われないこと。


想い出。
才能。
心。
愛。


大切なものばかり。
ほんとに大切なものは、奪われたりしない。


愛は、奪われない。
結果的にはね。
時を経て、それがわかる。


だから、自分の心に嘘をついていなければ、なにも奪われたりしない。
いつも、笑顔でいれば、それだけで、いいんだ。