家族

父の十三回忌を終えて、帰郷から、帰京。


年を経て、家族の暮らす形がさまざま変わり、事情もさまざま加わってくると、
今までは問題とも思わなかったことが、大きな壁になって、立ちはだかったりする。


母やあたしたち兄弟それぞれが、みなそれぞれの立場で乗り越えようとしてる。
そのための努力は、たぶん家族だからこそ生まれてくる気がする。


努力してでも、なんとかしたい、と強う思うのは、
みんな口には出さないけど、家族を愛してるからこそ、だと思う。


具体的なこと書けないから、なに言ってるのかわからないかもしれないけど、
独り言だと思って、どうか流してくださいませ。


父が先祖の仲間入りをした十三回忌の日、
法事を終えたあと、実家の仏間で、母が掃除してくれた仏壇を、さらに掃除した。
仏壇をごしごし磨いて、お皿や盆を入れ替えたり、敷布を変えたり、位牌を磨いたりした。
どうか、あたしたち家族をお守りください、と願いながら。


あたしを守るのは一番最後でいいんだ、マジで。
家族みんなが喧嘩しながらも笑顔でワイワイ笑ってるのを見るのが、好きなんだ。


結婚もしないで、東京で暮らしてる親不孝な娘、
って、あたしが言われるのは、まったく構わない、ほんとだから。


けど、あたし以外の家族は、もう、むっちゃ幸せで居てくれないと、困るんだ。
みんなが幸せで居てくれることが、あたしの幸せだから。
だから、どうか、愛する家族をお守りください。
みんなを毎日、笑顔で居させてください。
そう願わずにはいられない。