金星と月

昨晩、トルコの国旗のような、美しい空模様に出会った。
金星と月。


親指と小指を思いっきり広げたくらいの、わりと平べったいお皿を用意します。
その皿を真横から見て、ちょっと左を下げます。
これが、昨晩の月。


その真横から見てる皿の、右と左の端を視線で追って、
ゆるい二等辺三角形のてっぺんになるくらいの点を想像します。
それが、昨晩の金星の位置。


金平糖をポンッと投げて、あっ、とか言いながらお皿で受け止めようと差し出したような
気楽な、けど、美しい空模様でした。


目を離してるすきに、金星、月のお皿に落ちるんじゃないだろうか、って、
眠りに入る直前、ふと想い出したりした。


なぜか、その眠りで見た夢は、満開の桜で、
車で次から次へといろんな場所を旅しながら、どこへ行っても満開の美しい桜に出会えた。
そんな夢だった。


あたしはとても単純なので、美しい金星と月を見て、ちょっと心配して、
夢でそれはそれは見事な桜をたくさん見れて、意味はわからないけど、
目覚めて至極幸せだった。


そして、そんな日は、余韻を反芻できるので、ずっと幸せなのだ。