春分




ちょっとまえに撮った早咲きの桜。
東京23区内の小さなお寺で。


今日は春分の日
春生まれのせいか、春分から、はじまるな〜という気持ちになります。


正月は、切り替えの節目、のように思えます。
みんなの心が生む空気なのか、厳粛な雰囲気が漂う大晦日〜正月元旦は、
ほかと較べようのない日だと思うけど、やっぱり、なにか生まれるのは春分って気がする。


たくさんの花が咲く春は、見てるあたしたちもわくわくするから、かもしれない。


あたしはベランダで花や盆栽、ハーブとか実のなる植物とかをずっと育ててて、
手のひらで掴めるほどちっちゃいのも入れると、今、22鉢。
春夏秋冬、鉢それぞれの生き方があって、そのリズム感が素晴らしいです。


夏に向けて土のなかで芽を膨らまそうと準備してる茗荷(みょうが)の鉢は、
この季節は、まだ土っくれだけ。
梅雨の前後に、毎日知らぬまにものすごい速度で腰あたりの高さまで育つ。


花の終わった梅や木瓜(ぼけ)の盆栽は、木に養分を貯める呼吸をするために、
今はせっせと葉を茂らせようと日々がんばってる。


雪が降るちょっとまえから、梅雨に向けて葉を茂らせてる紫陽花(あじさい)とか、
まだ葉がはじまらないけど夏には見事な花を咲かせる百日紅さるすべり)とか。


ラベンダーやクリスマスローズローズマリー、ガーベラなんかは、
やっほぅ〜!って喜んでるみたいに花の盛り、とか、みんないろいろ。


植物と日々接してると、彼らの強さに驚かされます。
こんなちっちゃな鉢に入ってる土をベースに、季節を迎えれば花や実をつける、なんて。
太陽と雨と、時には曇りさえも成長の糧にしながら、生きてるんだなぁと思う。


いろんな時期があって、ようやく葉を伸ばす季節が来て、
つぼみを膨らませ、時を経て、時を待って、花や実を付ける彼らの生き方は、
そのまま、同じ生き物であるあたしたち人間にも、映し鏡として言えることばかり。


そういうコトに逆らわないで、しなやかに生きたいな、と、春分の今日、改めて想います。