心酔




最近、デロンギのオイルヒーターを中古で購入した。
それまでは、エアコンを30度に設定して、温風機に当たるようにしてたのだけど、
デロンギは、評判どおり、部屋全体をくまなく、しかも、実に自然に暖めてくれる。
至極、快適。


24時間オンオフ自由自在の手動タイマーがあって、これがまた至極レトロでかわいい。
で、とても機能的で使いやすい。
なぜもっと早く買わなかったか、くらいに、もう欠かせない存在。


とはいえ、使う人によっては、即温性がないとか思う方もいると思うし、
万人にぴったり、だなんて言うつもりはないのですけれど。


自分にピタッとハマるモノって、出会えると、ほんとに幸せ。


風景も、そう。
あー、こんな場所に家があったらなぁ、って思えた場所が、これ。
実家が川が多い場所のせいか、
海も好きだけど、暮らす場所は川の近くがいい、って思ってる。
護岸整備なんてしてない、土っくれまんまの川が、いい。


音楽も、そう。
これ聴いてれば、もうなにもいらない、って思える音が、十年に一度くらい、ある。
今は、グレン・グールド


絵画も、彫像も、あぁこれだ、って思えるものに出会うと、生きてることを喜べる。


興福寺の北円堂に安置されている無著像に会えた時は、もう、涙があふれそうだった。
運慶の指導で弟子が彫像したとされている鎌倉時代の木彫像で、
木彫の最高傑作とまで言われるものだけど、
実際の無箸さまは、評判なんかどうでもいいくらい、すごかった。


奈良の話は長くなるので今は置いとこう。


ぴたり、とハマるなにかを求めて、もしかしたら、人は生きてるのかもしれないな、
と思ったり、思わなかったり。
もしかしたら、それは、愛と呼ばれるものかもしれないし、そうじゃなかったり。。。