空を仰げば。


美しいものしか瞳に映らない。


あたし、人に相談したこと、生まれてこのかた二三度っくらいっしかないから、
相談する人の気持ちがよくわからないのだけれど。


自分でぜんぶ抱えてこんできたの、って、切羽詰まったように言う心持ちが、わからない。


部屋んなかで、ひとり泣くこと、あると思う。
だって、懸命に生きてるんだもの、辛いことのひとつやふたつ、ある。


どうしたらいいかわかんないことだって、そりゃ、いっぱいある。
だって、生きてるんだもの、ぜんぶ思うままに進むはずないもの。


ぜんぶ背負って生きるのよ。


楽しいことも幸せも、辛いのも悲しいのも、ぜーんぶ背負って生きるから、
甲斐があるってもんよ。


誰にどう言われようと、あたしは、なんも構わない。
誰にどう思われようと、あたしは、なんも構わない。
いや、愛してる人たちには、わかってほしいけどね。
けど、そんでも、無理強いはしないのだ。


それと、誰に負けても、構わない。
あたしにそんだけの力量がなかった、ってことだもの、素直に頭を足れます。


だけどね、自分にだけは、絶対に、負けたくない。
最高のライバルであり、最高の理解者であり、最高の相棒なんだ、自分って。
だから、リスペクトし続けたいし、敬意を持っていたい。
それに、ずうっと信じて一緒に歩いて生きたい。


渦中にいる人には聞こえないかもしれないけど、
迷ってたり、悩んでる人に、あたしは、いつも言うんだ。


自分のことを信じてあげて、って。
想ってる自分と、心臓が脈打ってる自分と、一緒なんだよ、って。
誰に蔑まれてもいいから、自分には、負けちゃだめだよ、って。


なんかね、みんな、ほんとは大丈夫なんだ。
弱ってるだけなんだ、と思うのよ。
そういう時は、嫌なもの見ないように過ごせばいい、って思う。


逃げてる、とか、問題逃避だ、とか、そういう下らないこと言う奴は放っといてさ、
まずは、自分を取り戻さなきゃ。
それが一番大切なんだ。


空、見上げてごらんよ。
きれいなものが、いーっぱいあふれてるよ。
夜も、昼も、朝も。
じーっと見てたら、きっと、心んなかに、空が広がってくよ、って、あたしは想うんだ。