バスク

ちょっと調子に乗って。
今週のお題、第二弾。
仕事の山を越えて、数ヶ月ぶりに爆寝ができて、
今、お気に入りのイタリアの赤、A・MANOを戴いてて、呑んべえ状態(嬉。
第二弾は、御法度かしら。
けど、むくむく浮かんじゃったので、書いちゃいます。




スペイン語、話せるようになりたい。


さかのぼること高校三年の頃。
あたしが通ってたのは、当時、県下で五本ほどの指に入る進学校で、
東大とか、京大とかに、がんがん合格者を出してて、
早稲田とか慶応を滑り止めにするような学校でした。


あたしは、数学が好きだったので、二年に登る時の志望進路に理系を選び、
二年と三年、女子が四五人だけ、という男所帯の理系クラスで過ごしてた。


その頃、建築にとても興味があって、
なんとなくそっちの方に行けたらいいなぁなんて思ってた。


そこで、なにがきっかけだったら忘れたけど、アントニオ・ガウディに出会った。
いや、もう、とっくに亡くなられてるから、出会ったというか、知った、のだ。


現在も建設が進行してるサグラダ・ファミリアも素晴らしいけれど、
あたしが心打たれたのは、
彼が設計したバルセロナを中心とするスペイン各地の住宅の数々。


いつか、必ず、スペインに行ってみたいなぁと思った、高校生の頃。


結局、あたしは紆余曲折しつつ、二年も浪人をして、美大に入学したのだけど、
そこでも、スペインとの出会いがあった。


一般教養でとった心理学の授業で、ガウディについての論文を書いたら、
教授が絶賛してくれて、恐縮しつつ教授の部屋に行ったら、
彼はガウディ研究の権威だ、ということがわかったり、
西洋建築の授業で、またまた、超有名なガウディの研究者の先生と出会えたり。


その頃から、今も、時折見る夢には、イスラム建築の塔が登場する。
旧約聖書に出てくる神を冒涜する塔のようでもあり、
サグラダ・ファミリアのようでもある、
美しい塔が、野原の真ん中に建っている、という夢だ。


どの国に行きたい?と聞かれたら、
あたしは必ず、無意識に、スペイン、と言ってしまう。


前世というものがあるとしたら、なにかしら因縁があるのかも、と思えるほど、
スペインに惹かれてる。


あたしの部屋には、スペイン語の辞書と、参考書のようなものが三冊ある。
なんとなく、基本はわかったような気がしてるけれど、
果たしてそれが話せる、のかどうか。


スペインに行ったら、暮らす場所は、決めてるんだ。
バスク


バスク語は、またべっこに、勉強しないといけないけれど。
まったくスペイン語とは異なってるから。


しかし、取り急ぎは、スペイン語だ。
独学の成果を、というほどわかってるわけでもないので、
きちんとスペイン語を習いたい、というよりも、スペインに行きたいのだ。
バスクに。