創造

誰もが、みんな、クリエイティブな仕事をしてる。
なにかを創り出してると思う。


デザイナーとか職人とか、画家とか、小説家だけじゃない。
お母さんも、小学生も、赤ちゃんも、キヨスクのお姉さんも、お弁当やのおじさんも、
いやもっともっと色々みんな、みーんな、なにかを創り上げてるクリエイターだ。


そして、同時に、伝達者でもある。
なにかを創るということは、その行為がはじまる前から、もう伝える行為がはじまってる。


心や頭に浮かぶ未知のモノコトは、浮かんだその瞬間に、伝達が開始されてるのだ。


見返りをゴールにしてるモノコトは、残らない。
むろん暮らしを立てるためにお金は必要だし、愛したら愛されたいし、
優しくしたらいつか優しくされたい、と願う。
だけど、それがゴールじゃ、虚しいじゃないか。


そうしたいから、そうしてしまう。
そうしないと居られないから、そうする他ない。
山を前にした登山家。
イデアが浮かんだ職人。
プロットが音符のように並んでしまった物書き。
炎が灯るほどの一目惚れ。。。


それらのまえに、見返りなど、ちっちゃなこと。


理由なんか、ほんとは要らないのだ。
理屈でモノコトを考えたり、説明したり、みんなに解ってもらえなくたって、いいのだ。


純粋な愛情や、希望や勇気のまえでは、言葉など、無力だから。
ホンモノは、必ず伝わる。
頑に、それを信じる心が、さらにホンモノを堅固に創り上げるのだ、と思う。