視線
musicwrite : G.Gershwin & lyrics : D.Heyward / Summertime
by Ella Fitzgerald and Louis Armstrong
クラシック作曲家ジョージ・ガーシュインの名曲「サマータイム」。
今はジャズの定番曲で、数多くのミュージシャンがカバーしてる。
なかでもジャニス・ジョップリンのサマータイムは最高。
エラとルイアームストロングの、このサマータイムは秀逸。
沁みてくる。
人としての魂の深さ、人としての歴史の厚みが、
こんな短い曲のなかで、濃厚に表現されてる。
*
昨晩、事務所を出てすぐ、ちょっと嬉しいことがあった。
事務所前の道で、大きくて美しいゴールデンリトリバーと目が合った。
近所の方が夜の散歩してて、
その方の隣を優雅にゴールデンリトリバーが歩いてたのだ。
その彼(たぶんそのゴールデンリトリバーは男の子な気がする)は、
首をくるっ、くるっと徐々にひねりながら、
通り過ぎてもずっとあたしから視線を外さなくて。
あたしも魅力的なその彼の視線からずっと視線を外せなくて。
じいっと見つめ合ってた感じになった。
くすっと笑ってしまって、飼い主の方もちょっとくすりとされて、
それでも彼は視線を外さなくて。
10mくらい離れてもまだじいっとこっちを見てて、
あたしもずっと見てた。
けどもう帰らなきゃ、と、彼に手を振った。
そしたら、彼は優雅で大きなしっぽをふさふさ振ってくれて、
前を向いて歩きはじめた。
あたしも苦笑しながら歩きはじめた。
犬にはモテるんだなぁ(笑。