懇願


矢野顕子 / ひとつだけ by 忌野清志郎×矢野顕子


youtubeでjazzの古いliveを観てて、不意に出てきた動画。
ひさしぶりにあっこちゃんの声を聴いて、清志郎さんが歌ってて。
じんわり幸せになったのでUP。





まだ故郷で暮らしてた子どもの頃、
あっこちゃんが「日本全国ピアノがあるところならどこへでも行きます!」
と宣言して、出張コンサートをしてた。
まだお金なんて稼げない子どもだったけど、
音楽をやってたからか、
両親がその出張コンサートに行く旅費や宿代を出してくれて、
なんカ所か、ピアノ一台の矢野顕子のコンサートに幾度か出掛け、
よく一人旅をした。


歴史ある小学校の音楽室。
村営の公民館。
普通の中学校の小さな体育館。
彼女は普段着で、ただ一人でピアノの前に立ち、満面の微笑みをたたえて、
音で、声で、あたしたち聴衆の心を幸せで満たしてくれた。


子どもだったけど、彼女の音楽センスは完璧に感じとれた。
いつも、のめり込んで、音楽に没頭してる間に、コンサートが終わってた。





あれからずいぶん経って。
ずいぶん長いこと矢野顕子の歌を聴かないでいた。
なんとなく。
けど今宵、聴いて、ほっとするほど暖かくなれた。





ちっちゃな幸せを生きる糧にできるのは、
平和な日本に生きてるからだろうか。
けどほんとは、みんな、
生まれてきたときはなんにも持ってなくて、戸惑って泣いて、
目を見開いて初めて見る世界を好奇心いっぱいに見つめてたはずなのだ。


生まれた国が違うだけで、
なぜ、非道なことと知りながら行動ができるのだろうか。


この世に生きるすべての人が美しく生きる方法は、ないのだろうか。


人それぞれの神よ、仏よ、
手荒な学びの道へいざなうこと、手綱をお緩めください。
人の命で金儲けをするなんて、そんな奴ら、このままでいいんでしょうか?