明日

国会で青山さんが事実を明確に説明した時、あたしは心から嬉しかった。
話がすべて終わって最後に紹介された時に起こった拍手は、
国会の席に座りながら真実を模索してた議員の、真実に触れた喜びの拍手だったと思う。


東京の地上波のテレビで流れてる福島原発のニュースは、
現場に実際に行っていない東電幹部と監視する機関が、
原発から遠く離れた場所から、伝え聞いたことの、さらに部分的な発表をしているだけ。


原発の現場で、今日も吉田所長をはじめ作業をするすべてのみなさんが、
真剣にかつ自分の命を掛けて、真剣に戦ってくれてる。
信じるに値する素晴らしい人たちばかりなのだ、彼らの復旧作業に間違いはない。


なん年もまえから心配されている東海大地震の想定震源地の真上に立つ、
御前崎にある浜岡原発が、すべて停止した。
無事に冷却作業が進められている。


けど、まだやることはある。
すべての原発の安全基準をあらゆる角度から点検すべきだ。
それは今だからこそ各界の理解を得られる、またとないチャンスなのだ。


地震国、しかも海に囲まれた日本という国土に造るべき施設なのかどうか。
点検結果の真実を伝えることによって、みなで真剣に考え、結論を出す必要がある。


天災は、いつ起こるか、どこに起こるか、誰にもわからないのだから。


東北関東の震災を受けられた地域では、もう東京中枢からのトップダウンを待たずに、
街づくり構想やライフラインの詳細な打合せが始まってるそうだ。


民意を掌握して明日を作ってくれるのを待つのではなく、
ひとり一人の国民が、日本という国の明日を、いろんな地域から作り始めてる。


珠玉の国民が暮らす国、日本。


道が、ライフラインが、役場が、駅が、鉄道が、空港が、
数日、数週間で、奇跡のように修復されている。


がれきの山が、未だに片付けられないのは、
そのなかに、尊い命が眠っているかもしれないからだ。


自衛隊の隊員達は、ご遺体を少しでも傷つけないように、重機など使わず、
手で、ひとつひとつがれきを取り除きながら、眠っているご遺体を捜している。
とてもモラルの高い仕事をされてるのだ。


明日を、今みんなで作ってる。
みんなそれぞれ、暖かな自分の気持ちを信じて、一緒に、みんなで幸せになりたい。