有限

仕事が六つ動いてて、
そのうち一つは納品がずっと先なので、きちんと作業スケジュールを組めるのだけれど、
ほかの五つは、ぜんぶ十月の中旬までに順次納品なのだ。


ここまで重なるのははじめて。


うちの事務所は少数精鋭、いや精鋭というのは言い過ぎだけれど、
人を雇うゆとりがないので、当然人数も少なくて、仕事が重なるのは嬉しいのだけれど、
仕事以外のことをする時間が無くなるのが、悲しい。


若くないので(笑)、徹夜三日連ちゃん、とか、はもうできなく、
毎日一度は部屋に戻って、風呂に入って睡眠をとる、のだけれど、
作業手順や、時間のやりくり、クリエイティブな段取りを、どうしても考えてしまう。


いや、これが、まさに不健康という気がする。


とはいえ、やらねばならず。


さまざまな作業を各人担当するわけだけれど、
ただ淡々と、とにかくできることから粛々と、進めるのだ。


見積もりやきついスケジュール、お客様からの指示の不条理などに文句を言えば限りない。
そんなことを言ってる暇があれば、作業するのだ。


気持ちのヒダを必要とする人生のさまざまな出来事に較べたら、仕事はシンプルだ。


苦しくても、ガンバってやり遂げれば、仕事は、いつか必ず終わるからだ。
終わらない仕事はない、のだ。