鎌倉の山

鎌倉の山を歩いた。
バスに乗ってそのあたりまで行き、あとは、のぼりくだり。
いいところだ、鎌倉。


ぶっきらぼうで包容力のある自然と、歴史を重ねた美しい建物、優しく素朴な人たち。
仕事を終えて山手線圏内に戻ってきた時、
なにか、人間的な空気を感じられなくて、寂しくなった。


いや、東京都内の人があたしを含めみんな冷たい人だ、と言ってるわけじゃなく、
全体感が、なにか暖かみに欠ける気が、しただけのこと。


もっと言えば、鎌倉の空気が、あたしがとても好きなのかな、ということ。


もっと南の三崎も好きだし、
だから、神奈川の風が合ってる、のかもしれない。


フランク、なのだ、とても。
人を信じてる、と言うよりも、
出会う人を信じるのって当たり前じゃん、という空気が漂ってるのだ。
それが、言葉や行為の端々に表れてる、それがいい、押し付けなんて微塵もなく。


街、といわれる場所よりも、そう呼ばれない場所に暮らそう、って、深く想った。